太田鮮魚店
お客様に育ててもらったお店です
太田鮮魚店は魚屋として昭和5年創業。同じ町内で丁稚奉公した後、お得意さんを分けていただいての開業だったそう。現在は、仕出し・お惣菜を中心に営業をしています。
その仕出し・お惣菜を始めたのは、今も現役看板娘である二代目の御夫人、まささん。
数年後には米寿を迎えるとは思えないパワーが、笑顔と仕事ぶりから感じられます。
まだ男尊女卑がまかり通っていた昭和初期において、嫁は普通ならば家庭に入るのが世の流れでしたが、太田鮮魚店の初代当主は、まささんに仕事を任せて下さったそうです。
「男ばかりの会合にも出ていたんだよ」
と、まささん。
接客に優れた気質を見抜いて、仕事を任せてくれたのでしょう。その判断が間違いでなかったことは、今もこうして看板を背負っているまささんが証明してくれています。
お客様のお願いを断らない
「お惣菜三品お願いできる?」
こういったお客様の要望にも対応してきたことで、信頼してくれる顧客が増えていったそうです。
今でも食材の調理法など、気軽にまささんに相談にくる常連客は多いようで、そういうお客様は値段を聞かず、購入していくのだとか。それは、価格設定においても、太田鮮魚店を信頼しているからなのです。
名物は別にない。それは、常にいいものを提案しているから
確かな商品の提案には、目利きだけでなく、問屋さんを大切にすることも重要。
日本料理は出汁が重要で、特に太田鮮魚店では、「日高昆布」や「かつおぶし」に拘りをもっています。
現在、お店の大黒柱は三代目の明さん。そして、その右腕として、四代目の吉彦さんが活躍しています。
吉彦さんは、服部栄養専門学校卒業後、京都で修業を積み、見附に戻ってこられました。
「いいダシの取り方を学んできた」
とまささん。
また、吉彦さんは料理写真の撮影など、広報にも力を入れています。
心地よい挨拶「ありがとうの」
まささんは、写真を撮る時も、お話しを聞くときも、「ありがとうの」を添えてくれます。
心を込めた接客を、半世紀以上積み重ねてきた賜物なのかもしれません。
また、「仕事は大変ですか?」という質問には、「苦労はない。毎日楽しい」と即答。
そして、「今が一番幸せ」と笑顔を見せてくれます。
毎年10月下旬に、表参道「新潟館ネスパス」にて、「見附のとっておき百選」という物産イベントを開催しており、例年まささんにもお手伝いに来ていただいております。どまいちのお客様で、関東在住の方には毎年ご案内をお送りさせていただきますので、是非、まささんに会いに来てください。

(有)太田鮮魚店
-
責任者 太田 よし子
〒954-0111
新潟県見附市今町2-5-5
Tel.0258-66-2046
Fax.0258-66-2433