ファーム小栗山
小栗山のお米や野菜が美味しいのは、「長年の経験」と「蛍の舞う、清らかな水」
山の麓に位置する小栗山地区は湧き水が豊富な故に農業が栄え、その歴史は古い。現にファーム小栗山代表である三沢さんも11代を数えます。農業に長年従事してきた「経験・知恵」と豊かな土壌、清らかな水で育まれたお米が、甘うまミネラル米「獅子米」です。
甘うまミネラル米の秘訣はその土壌づくりにあります。まず、土壌に不足しがちなミネラル分を補てんするため、ぼかし昆布を土に混ぜることで「うまみ」を加えます。さらに、出穂前に魚エキスを施肥することで、「甘み」を強くし収穫するそうです。
このように有機肥料を活用することで化学肥料の使用を極力控え、安全・安心なお米をお届けするため、農薬も通常の半分以下に抑えており、県より「特別栽培米コシヒカリ」の認証を受けています。
一度聞くと印象に残る「獅子米」というネーミングは、毎年地元の小栗山不動院のお祭りで披露される伝統芸能の獅子舞より引用されています。獅子舞が小栗山地区の伝統と郷土愛の象徴であるように、獅子米も伝統の技と郷土愛をもった農家のみなさんによって生産された、こだわりのお米なのです。
異業種の経験から、農業に新風を吹き込む
ファーム小栗山は平成19年に設立。小栗山地区の兼業農家25名で構成され、生産コストの低減、作業の効率化、そして集落全体の活性化を図るため「集落営農」を行っています。 代表の三沢孝喜さんは、「新しいやり方があれば取り組んでみる」をモットーに、業務の効率化を常に考えています。そんな三沢さんは、ファーム小栗山を引き継ぐまで、実父が経営していた宝飾関係に25年従事してきた経歴をもっています。他業種での経験があってこそ、チャレンジ精神と柔軟な思考力を培ったのかもしれません。
また、平成20年からアスパラガスの栽培を開始。最大の特徴はスーパーでは見かけない極太サイズ。皮の部分も柔らかく、みずみずしいおいしさが詰まっています。
若い力が育つ場所
取材が終わるころ、三沢さんがいつも着用してるカジュアルデザインの作業着について質問しました。
「これって、三沢さんの特注品なんですか?」
「そうじゃないけど、これ、ファーム小栗山の作業着なんだ。機能性も高くて、これにしたんだ」
と教えてくれました。
「今時の作業着って、こんなにおしゃれなんですね」
そんな話をしていると、お揃いの作業着を着た若手二人が一仕事終えて戻ってきました。
「へー、ファーム小栗山には、若い後継者いらっしゃるんですね。安泰だなぁ」
とお話しすると、若手二人の紹介をしてくださいました。
一人は農業大学校を卒業したてのニューフェイス、川上さん。今時の髪型で作業着もお洒落に着こなしています。
そしてもう一人、人の良さがにじみ出ている齋藤さん。実家の農業を引き継ぐために戻ってきたそう。
「俺で、17代目です」
「えー!17代目なの?」
と三沢さん。
笑顔弾ける三沢さんを中心に、新しい若い力が育っていく。これも「ファーム小栗山」の魅力ですね。
<豆知識>
露地プール育苗
パイプハウスを利用せず、露地にプールを作成して育苗する方法です。自然の気温の中で育てることで、稲の力に任せることができます。ハウス資材の削減や苗の管理などの労力を軽減し、効率化を図ることが可能です。

農業組合法人 ファーム小栗山
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責任者 三沢 孝喜
〒954-0057
新潟県見附市小栗山町2748-10
Tel.0258-63-3033
Fax.0258-63-3440