- 見附市|どまいちについて
- 商品を探す
- お買い物ガイド
- マイアカウント
- お問い合わせ
マーチファッションは1985年に衣料品製造・販売業として創業。
設立当初は主にニット製品の販売を行っていました。
その中で、代表の河上良子氏は、自身がアレルギー性の鼻炎を患っていたこともあり、体にやさしい天然素材を用いた藍染製品に注目します。
今は亡きご主人の勝氏と良子氏、ご子息の勝也氏と親子三人で藍染の本場である、山形県と徳島県まで修行に行きました。
そこで国内でも数少ない染色技法である「天然灰汁発酵建(てんねんあくはっこうだて)」の技術を習得。
1998年には天然藍染工場を新築、現在まで藍染から企画、織物、縫製までを一貫して製造しています。
藍染の染液を作ることを「藍を建てる」といいます。
マーチファッションでは古来より伝わる「天然灰汁発酵建」にこだわり、製品を製造しています。
化学薬品を使わず、自然界からとれる原料のみを用いるため、体にも環境にもやさしいのです。
藍染の原料である蒅(すくも)は、蓼藍(たであい)という植物の葉を乾燥させたもので、徳島から取り寄せています。
この蒅と、灰をろ過して取り出した灰汁、それに日本酒と石灰を使用し、発酵させて藍建を行います。
これは藍を建ててから1ヶ月ほど経過したものです。
甕(かめ)の様子を見て「これはとても元気がいいね!」という良子氏。
一目で藍がどのような状態かわかるそうです。
マーチファッションでは現在4つの甕を使用していますが、冬の時期は温度が下がる為、ボイラーで温めたお湯を管に通し循環させて一定の温度に保つよう管理しています。
藍は生きているため、毎日ふたを開けて撹拌します。
とても手間暇のかかる作業ですが、ここから生み出される染料は天然藍だけにしかない美しさを生み出しているのです。
実際に布を染めてもらいました。4分ほど染液につけた後、ゆっくりと引き上げます。
この時点で染まった部分は藍色ではなく、深い緑色をしています。
染液を絞った後に水につけるとあっという間に酸化し、藍色に変わります。
一度で仕上がるわけではなく、この作業を何度も何度も繰り返すことで、理想の藍色に近づけていくのです。
マーチファッションでは藍染から企画、織物、縫製までを一貫で製造をしています。
縫製はベテランの女性社員が手際よく、心を込めて製作しています。
商品はストールからオリジナルデザインの洋服など幅広く展開。最近では新型コロナウイルスの影響もあり、天然藍染のマスクも好評だそうです。
マーチファッションは百貨店の催事を中心に、全国各地で藍染製品を販売しています。
良子氏は見附で培われた技術と経験を活かし、主に製品の企画デザインなどを担当。
商品を作るうえで大切にしているのは「着る人の身になって商品を作る」こと。
自分自身が納得し良いと思う商品を作ることで、自信をもってお客様に商品を薦められるといいます。
代表の右腕である勝也氏は、高校を卒業後マーチファッションに入社し、両親とともに藍染の技術を習得。
「日本人に似合う藍染」をモットーに日々染めに励んでいます。
また、早くに胃がんで亡くなられた勝氏は、テキスタイルデザイナーでもあり、展示会ではお客様と一緒に楽しんで売っていたそうで、自然とお客様の心をつかみ寄り添っていたことが伺えます。
お二人ともまだまだ勝氏には追い付けない、と笑顔で話されます。
マーチファッションの藍染製品は、親子3人の絆でできているように感じました。
どまいちではマーチファッションの人気の高い商品を厳選してお届け。
中でも「天然藍染ストール」は2020年に見附ブランド認定商品に選ばれました。
着る人の心を和ませる、天然の藍色をぜひお楽しみください。
大切な人への贈り物にも自信をもってお薦めいたします。
責任者 河上 良子
〒954-0056
新潟県見附市南本町3-1-37
Tel.0258-63-0032
Fax.0258-62-5984