どまいち

常温 今町べと人形 だるま天神

販売価格880円(内税)

品番
A8021
温度帯
常温

どまいちサイトでは、3つの温度帯(常温・冷蔵・冷凍)の商品を販売しており、それぞれに適した温度帯でご発送させていただいております。
温度帯の異なる商品を同梱できませんので、お手数ですが温度帯ごとにご注文をお願いいたします。

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今町の人情や風習を人形に込めた 伝統民芸品

見附市今町では明治から大正、昭和の戦後まもなく「べと(土)人形」が造られており、子供たちの遊び道具として親しまれていました。
しかし、時代の流れとともに新しい素材の玩具が流通し、後継者も途絶え長年の間、幻の人形となっていましたが、平成の時代に復活!よみがえりました。

今町は教育に熱心な町で、学問の神様として敬われている天神様(菅原道真)の人形も数多く残っています。
以前は2月25日の菅原公の命日を「天神講」といい、べと人形を飾り、鯛、えび、松竹梅などの形の粉菓子を飾って、その前で習字や勉強をしたそうです。
転んでも起き上がるだるま型の天神様です。

こちらの商品は見附ブランド認定製品です。
見附ブランドサイトはこちら

・店名:今町べと人形伝承会
・品名:今町べと人形 だるま天神
・サイズ:高さ 約13.5cm ※多少前後いたします
・乾燥しすぎにご注意ください。べと人形は焼き入れをしていませんので、乾燥しすぎるとひびが入ることがございます。
・こちらの商品は上部が紙製・下部が土でできております。
・土の部分は、埋めれば元の土に還り、環境を汚しません。

<ご購入前に必ずご確認ください>
・ご注文の時期や数量により、1週間ほどお時間を頂く場合がございます。
・一点一点すべて手作りの商品となります。生産時期により、色やサイズ、デザインが多少が異なる場合がございます。
・商品写真は、お客様のお使いのモニター設定、お部屋の照明等により実際の商品と色味が異なる場合がございます。

この商品の生産者について

今町の人情や風習を人形に込めた 伝統民芸品

見附市今町にある商店街の一角に、老舗のお茶屋である「ばん茶や」があります。
店先には、だるまやかえる、招き猫など、色とりどり、様々なモチーフの人形が並んでいます。
すべての作品に共通するのは、ホッとする素朴で愛らしい表情で「今町べと人形伝承会」の代表である、藤田久子さんが製作したものです。

今町では明治から大正、昭和の戦後まもなく「べと(土)人形」が造られており、子供たちの遊び道具として親しまれていました。
しかし、時代の流れとともに新しい素材の玩具が流通し、後継者も途絶え長年の間、幻の人形となっていました。
その「今町べと人形」が平成の時代に復活し、よみがえったのです。

天神講

今町べと人形 復活までのあゆみ

復活の背景に2004年に起きた7.13水害があります。
信濃川の支流である刈谷田川が大雨により氾濫したことで、周辺地域である今町は大きな被害を受けました。
復興に向けたまちづくりの為に、藤田さんの夫である潤治氏を含む住民有志は『元気のあるまち 話題のあるまち 子どもたちが誇りにできるまちづくり』について話し合う「地域復興調査研究協議会」を立ち上げます。
その中で、戦後間もないころまで作られていた郷土人形の「今町べと人形」の復活が上がりました。
藤田さんは地域復興調査研究協議会の副会長でもある夫・潤治氏に「今までの経験が役立つかもしれないぞ」と言われ、まちの話題づくりの為「今町べと人形」の復活に挑戦します。

つくり手・藤田・七福神

土人形作りは未経験でしたが、若いころから陶芸や絵画・版画の経験があり特に人形作りに欠かせないべと(土)と仲良くできたのは、陶芸の経験があったからだそう。
多彩な趣味に挑戦してきた人生の集大成として「べと人形」があったのかもしれないと当時を振り返ります。

べと人形復活への挑戦を始めてから約1年後の2008年、藤田さんが63歳の時に復活に協力してくれる有志を募り、「今町べと人形伝承会」を発足します。
今まで誰も経験のない特殊な作業の為、趣旨に賛同してくれたのはわずか4名でした。
手探りの中で進められるべと人形作りでしたが、地域を活性化させるために会の活動も認められ、県から5年間の活動資金の補助を受けることとなります。

べと人形・型取り

べと人形・彫り入れ

しかしながら、資金面での援助はあるものの、作り方を教えてくれる人は誰もおらず、唯一残る日本郷土人形研究会発行の「今町人形」という文献を頼りに日々人形作りに励みました。
中には「年寄りにできるのか」など心ない言葉もあったそうですが、藤田さんにとってはそういった声こそが、「何が何でも作って見せる、頑張るぞ!」というエネルギーになったといいます。

作り手・藤田・作業中

苦労の絶えない中、今町べと人形伝承会のゴールとして掲げたのが、蛇行を解消した刈谷田川の跡地にできる新たな道の駅「パティオにいがた」で今町べと人形を販売することでした。

パティオ・健幸みっけ

パティオ

販売にあたり、藤田さんが心に決めていたのは「売れる人形を作ること」でした。
専用の型を用いて作る人形は、造形はもちろん人形の命といえる顔の絵付けも全てが手作業です。
販売するためには、常に同じ品質でたくさん作れる技術が必要となります。
中には挫折してしまう人もおり、藤田さんは自身が納得し、販売できる作品を作れるようになるまで5年ほどかかったそうです。

べと人形・絵付

今町べと人形伝承会の並々ならぬ努力の結果、2013年8月「パティオにいがた」のオープンに合わせて、復活した今町べと人形の販売がスタートします。
販売が始まると、多くのテレビや新聞に取り上げられたことで、県内各地から反響が寄せられ、当初の目的であった「今町の話題づくり」に大きく貢献し、ようやく目的を達成できました。

平成から令和へ 今町べと人形の未来

2020年9月取材に伺った際、藤田さんは多忙を極め、毎日のようにべと人形作りに励んでいました。
今年は世界中に影響を及ぼしている新型コロナウイルス、そのコロナ禍の中で話題となった疫病を退散させてくれる妖怪「アマビエ」をモチーフにしたべと人形の販売をスタートし、大きな反響を呼びます。
現在までなんと500体以上を製作したそうです。また、全国誌である「BRUTUS(ブルータス)」 に2か月に渡り「みやげもんコレクション」として紹介され、全国の愛好家からも注目を集めます。
中には沖縄からの注文もあり、海を渡ったアマビエもいるようで、全国の皆さんから人形を通した交流の輪が広がってうれしいと笑顔を見せていました。

アマ小

作り手藤田・店先にて

75歳を迎える藤田さんは「人生は一度きりしかない、悔いの残らないようにしなくちゃ!」と言います。
それはべと人形作りに全力で取り組み、逆境も自分自身のパワーに変えて取り組む努力があったからこそ。
時代は平成から令和を迎えましたが、ますます注目の集まる「今町べと人形」はこれからも「地域の宝」として多くの人に親しまれていくことでしょう。
どまいちでは特に人気の高い「今町べと人形」を厳選してお届けします。
ぜひその愛らしい表情と、土のぬくもりを感じて癒されてみてはいかがでしょうか。

アマビエ3体

今町だるま

今町べと人形伝承・藤田久子

今町べと人形伝承会

責任者 藤田 久子
〒954-0111
新潟県見附市今町1-4-12
Tel.0258-66-2249
Fax.0258-66-2249

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